井口まみ
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JR稲田堤駅橋上化にむけた説明会がありました

2016-10-05 19.03.49私の最寄駅であるJR稲田堤駅は近年利用客が急増し、朝夕のラッシュ時は間際の踏切が開いたとたんに人がどっと改札に押し寄せ、車は通るし、小学生は人をかき分け踏切を渡る、たいへん危険な駅です。6年前に橋上駅舎化が決定し、みんな今か今かと待っているのですが、土地の買収に手間取り、設計は進んでいるものの見た目にはなんにもすすんでいません。いったいどうなっているのか、と町会の皆さんが市長にもお願いして、説明会を開催するよう求めました。その説明会が今夜、小学校の体育館で開催されました。周知が行き届いていなかったのか、50人くらいの参加でした。

説明は2年前、基本設計ができて駅舎のイメージが決まったときと同じ話のみ。「用地買収は手間取っていますが、市としては危険な踏切の解消のため、橋上駅舎をあきらめることなくがんばっていきたい」ということが付け加わっただけでした。

そこから質疑応答がはじまりましたが、住民の皆さんの思いは、ただ駅のみを早く橋上化すればいいというものではありませんでした。駅前の安全対策を総合的に考えてほしいという声が次つぎとあがりました。横断歩道がない駅前道路をどっと横断する人の安全対策、用地買収ができなかった場合の対案、工事中の安全対策、いまの混雑対策など、様々な意見が出されました。市の担当者は、一つ一つ難しさを強調しながら答えていましたが、それぞれの意見は切実で、もっと取り入れるために、設計を考え直したらどうかと思うこともしばしば。川崎市は財政難でもないのだし。

けっきょく、これで事態が進展するわけではありませんでしたが、今後、橋上化の進捗と駅前のまちづくりを考える検討会のようなものを立ち上げたい、ということと、現在の混雑緩和のためにできることをJRと協議することなどを新たに約束しました。市民ときちんと対話し、その知恵を出してもらうということは時間がかかるようで実は多角的な検討ができて効率的なのではないか、と思います。議会でも具体的に追及していこうと思います。