京急大師線地下化工事の現場を見学しました
線路を地下にする工事現場を市民の方たちと見学しました。行った先は、京急大師線産業道路駅。京急大師線に乗ってとことことやってきました。いっしょに行ったのは、「小田急線複々線・地下2層化をすすめる会」のみなさんです。
京急大師線は、川崎駅からあの初詣で有名な川崎大師を通り、臨海部につながる線路です。大師駅から終点の小島新田駅までを地下化して地上の踏切をなくす工事を行っています。昨年、市議会のまちづくり委員会でこの現場を視察しました。とても難しい工事だったが、様々な技術を駆使して工事を進めていることをきき「これは小田急線の地下化を求める際にも参考になる」と思い、皆さんをお誘いして実現したのです。
産業道路という、日本でも有数の通過車両の多い道路と平面で交差する線路の真横にある「産業道路駅」に作業ヤードがあり、会議室に通されました。川崎市から担当者が説明に来てくれ、京急の工事担当者の方も同席してくれました。線路わきに住宅が密集して十分な空き地がない中で、電車が走っている状況のまま、線路の真下を掘って地下に新たな線路を敷くという、すごい工事の様子を20分ほどのDVDで見せてくれました。線路や住宅に影響がないように地面に杭を打ち、土止めをして土砂を運び出す。杭を打つだけでも5年かかり、運び出した土砂は25メートルプール440杯分!工事着手から13年めの来年、第1期工事の小島新田駅から東門前駅の区間の電車がついに地下を走るのだそうです。そうなれば、産業道路の踏切はなくなります。
実際に地下の工事現場に入りました。昨年来たときは、ほんとうに頭の上を電車が走っているのが見えたのですが、もうすっかり天井が作られ、線路も敷かれて着々と進んでいました。高度な技術でうった杭も見ることができました。小田急線の向ヶ丘遊園―新百合ヶ丘間も、土地が狭く、素人目にも工事がたいへんだろうと思うのですが、きっと今の技術を駆使すればできるのだろうと思える現場でした。
小田急線の地下2層化・複々線化を求める運動は1993年からやっています。小田急は都区部の複々線化がすべて終わり、いよいよこちらの番です。地盤の検討などに数年、手続きに数年かかるとのこと。すぐにでも手を付けなければどんどん先になってしまいます。きれいな地下の線路を見てますますやる気がわいてきました。