川崎のムダづかいー川崎アプローチ線予定地を視察しました
川崎市がまた新たな巨額のムダ使いをするつもりだと、共産党市議団が告発したのは、3月の議会でした。全戸配布を始めている議会報告で、詳しく報じています。わずか3.3キロの新しい線路に300億円!その現地を視察しました。
路線の名前は「川崎アプローチ線」。今は南武線の尻手駅が始発の南武支線を川崎駅始発に変え、30年も前に廃止になった貨物線の線路敷を復活させるというもの。貨物線の線路だったところには、すでに家が建ち、四年前にできたばかりの川崎市の福祉施設もあるのです。
そんなことして線路を作る目的は、南武支線の終点「浜川崎駅」周辺の「南渡田地区」という、広大な土地(いまはJFE=旧日本鋼管の土地です)をまたぞろ公的資金も入れて、研究開発地域にするための交通手段の整備、だそうです。それを決めたのは20年も前。経済状況の変化ですっかりお蔵入りだった計画が亡霊のように復活してきたのです。
採算性もなく、JRが乗るかどうかもわからない300億円もの事業なのに、議会では、住民や福祉施設の立ち退きも否定せず、まさに前のめりでした。
今の福田市長になって、こうした大型開発がどんどん具体化し、推進されています。財政が厳しいなどと言って福祉を削り、溜め込んだお金をこういうところに使う気なのです。多摩区からは遠くて実感の湧かない話ですが、これはみんなに伝えなければ!