井口まみ
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県立高校の耐震補強はいつになる

2008,10,12, Sunday

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子どもが通っている県立高校で、校舎の耐震補強の説明会なるものがありました。その直前に新聞で「県立高校の多くで校舎が耐震補強が必要」と学校名が公表され、不安が募っていたところだったので、出かけてきました。
川崎市では、市立の小、中、高校はほとんど耐震補強は終わっています。県立高校もとっくに終わっているものだと思っていたら、ようやくこれからで、なんと、10年かけて行うというのです。まずそれが信じられない話でした。
この高校では、今年度校庭に仮設校舎を建て、補強が必要な2棟のうち、まずB棟の補強工事をしてそのあとA棟。いったいいつ終わるのかと聞いたら、「来年度この学校に予算がつくかどうかわからないので、いつになるかは確約できない」というではありませんか。川崎の小学校の補強工事は、夏休みの一月あればできます(業者の皆さんにはムリを行っていますが)。実はどういう工法でやるのかも決まっていないので、まったく見通しがないというのです。そんな説明会、あり?
なぜすぐできないのかという質問に教育委員会のこたえは、「県の財政が困難で、高校の耐震補強には国の補助がないから」というものでした。それはおかしい!!!確かに国の補助があればいいにこしたことはありませんが、神奈川県はそんなにお金がないのか!たしか、「インベスト神奈川」という大企業向けの補助金を一社だけで数十億円という規模でだしているのではなかったっけ。
ほかのPTAのお母さんが「耐震補強がすむまでにもし地震が起きたらどうするのか」と聞いたときの教育委員会の答えが許せませんでした。「日本の建物は、古いものでも鉄筋が入っていて、すぐグシャッと壊れるわけではないので、避難する時間があるから大丈夫。学校では避難訓練をするそうですから」!!
神奈川県議会の共産党の議席は残念ながらいまは1議席しかありません。なんとしても増やして、学校の耐震補強を10年間もかけるなんていう県政を切り替えさせたいと心から思った説明会でした。