井口まみ
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災害時、住宅の再建に何が必要か。シンポジウムがありました

能登半島地震から半年。いっこうに復旧しないことに怒りが募ります。6月16日、東京で「震災からの住まいの再建」をテーマにシンポジウムが開かれ、勉強に行きました。住宅問題を系統的に研究されている方々、建設の組合、公務員の組合、そして被災地で私たちもお世話になった復興センターの方が発言されました。

「能登は美しく、豊かなところです。お祭りや風習など豊かな文化があり、農業や水産業で生業がたち、ここで生きていきたいと思うのに、壊れた家を治すことすらできない。どうやって生きていけばいいかわからない」と、嘆く住民の声が胸を打ちます。

建設の組合からは、応急仮設住宅に、木造の何年も使えるものを建てている経験が出されました。あの鉄板のペコペコの仮設住宅ではない、木造のまともなものを、国の施策で建てていますが、数が圧倒的に足りません。報告では、建てる時間は遜色なく、あっという間にできる。資材も日本中から集められるそうです。大手プレハブメーカーがあのペコペコの仮設住宅を使い回しして、補助金を稼ぎたいから、仮設はペコペコが多いのだとか。ここでも利権かよ。

「住宅」という視点で災害を見ると、たとえば液状化の対策は、とか、新耐震基準はどうかとか、さまざまな視点での問題意識も生まれ、繋がりたい団体との出合いもありました。やはりこうした学びの場は大事です。

ここでいただいた資料に、あら、私たちのことが一面トップで!ここで議論になったのはまさに「住まいは人権」ということをどう体現するか、という問題。代表質問でもとりあげ、「住まいは人権」は、いまや、合言葉です。