平和問題の学習はとても刺激的でした
7月12日、多摩区革新懇が「憲法生かした外交で日本の安全を守る」と題する講演会を開催しました。世界の動きは日本のマスメディアでは絶対にわからないことを、つくづく感じた、とても勉強になったお話でした。講師は平和運動の第一人者、日本平和委員会の川田忠明さん。30年前にいっしょに働いた先輩です。
「日本が攻められたらどうするのか」「抑止力がないと」「今日のウクライナは明日の東アジア」など、岸田首相がよくいうことに、まあ、見事にわかりやすく、なるほどと言える内容で反論しました。そして、平和とはこうやって獲得するんだということを語りました。中身を書くと止まらなくなりますが。
普段の生活ではまったくわからない世界の動きなので、へー、そうなんだ、ということばかり。国が何とかして国民に隠しながら、着々と戦争への道を進んでいます。今が一番大事な時だと言われました。さらに川田さんは「ソロモン・アッシュの同調実験」という研究結果を教えてくれました。これは、7人の大人に簡単なクイズを出します。実は答えを知らないのは一人だけ。その人は答えを出しますが、ほかの6人は間違った答えをすると、正しい答えをした人の75%は間違った答えに変えてしまう。ところが一人でも自分の答えと同じ答えをすると、間違った答えに同調する確率は5%になるというのです。川田さんは「宣伝していても道行く人は関心がない、とがっかりすることが多いが、そのうちの一人でも通り過ぎるときに『あ、自分と同じことを言っている人がいる』と思ってもらえれば、その人は確信をもつことができる。私たちの運動は今は小さくてもけっしてあきらめることはない」と、大きな権力に立ち向かう庶民のあり方を示してくれました。
今のマスコミの状況では、自分から情報を求め、自分の頭で考えなければなりません。「赤旗」は必読です。さらに知りたい方は川田さんの講演会、おすすめです。