県内の水道施設を見学しました
7月16日、神奈川県内で焦点となってい水道施設をめぐるツアーがありました。生田浄水場の復活を求める川崎の市民団体が企画したところ、横浜と横須賀の市会議員や県会議員(共産党ばかりですが)、横浜や県水の元職員など多彩な参加者になり、良い交流ができました。
今回回ったのはいずれも、神奈川県内広域水道企業団の水道ビジョンで、勝手に廃止を予定している施設。横浜市の施設である小雀浄水場、県と横浜の寒川取水堰や県の寒川浄水場などです。当局が説明してくれたのは小雀浄水場だけで、県の寒川浄水場は大人の見学はそもそもやっていない。増強を計画している企業団の相模大堰は日程を理由に断られ、雨の中、外から眺めざるを得ないという、こういうところから、市民との対話をどう考えているかがわかるものでした。
小雀浄水場は、とにかく広い!1日百万トンの浄水が可能な施設です。350万人の横浜市民のほぼ3分の1の水を賄います。川崎の長沢浄水場の2倍以上の大きさです。今は半分くらいしか施設を使っておらず、50年以上経っているので、ダウンサイジングして更新するべき時ですが、ついに今年、廃止の案が出されて、議論が始まっています。
小雀浄水場の職員の方は、口ごもりながらも「ここには、いかに効率的に飲み水を作るかという先人たちの知恵が詰まっている」といいます。それは川崎の職員もよくいう言葉です。100年かけて地域にあった施設をわざわざなくすことが、本当に合理的なのか、県全体で考えるべきです。