井口まみ
井口まみ井口まみ

12月議会が終わりました。一つだけ先に報告を。

あっというまに年末を迎えています。12月議会もいろんなことを考え、勉強し、質問しました。みんな報告したいことばかりなのに、どんどん日が過ぎてしまいます。全戸配布する議会報告は1月半ばになってしまいますが、それはまたアップします。

で、一つだけどうしても書いておきたいことを。12月13日の本会議で、「婚姻制度等の審議促進を求める意見書(案)」というのが共産党以外の会派の共同提案で提出されました。中身は「選択的夫婦別姓制度」という議論もあるが、「夫婦同姓規定」でないと家族の絆が…ということもあるから、国会で記論を深めるべき、というものですね。意見書はこちら↓

https://www.city.kawasaki.jp/980/cmsfiles/contents/0000171/171108/ikensyo22.pdf

これに対し日本共産党は、ただ反対するだけでなく、なぜ反対するかということを述べる討論を行い、私が代表して述べました。以下、長いですがそのまま載せます。思いのたけを語りました。

私は日本共産党を代表し、ただいま提案されました意見書案第22号「婚姻制度等の審議促進を求める意見書」について討論を行います。

 この意見書案は、内容を見れば「選択的夫婦別姓制度」もしくは「夫婦同姓規定」について国における議論を促進すべきというものです。わが党はこの5年間に3回にわたって「選択的夫婦別姓制度」の実現を求める意見書を提案し、様々な方からご賛同もいただいてきましたが、そのたびに否決されてきました。そういう点から見れば、各会派が議論してこの問題が俎上に上ったという点では、多くの方の努力があったものと思います。

 しかし、時代はもう議論している状況ではありません。国連女性差別撤廃委員会からも4度目の実施勧告を受け、マスコミの世論調査では賛成が7割と反対の2割を大きく上回っており、いまや財界からも要望されています。経済的にも精神的にも負担が大きい夫婦同姓規定は、もはや時代遅れの産物となっています。

 議論のなかには、「家族のきずなを弱める」というご意見もあります。名字を変えてきた方たちは、その実感として名字によってきずなが強まったり弱まったりはせず、それよりも、自分が自分である実感を失う喪失感と不便さを感じています。私たちの提案は「選択制」なのですから、同じにしたい人は同じにすればいいのであって、別姓を選ぶ自由を奪う同姓規定は廃止すべきです。

 いまや、選択的夫婦別姓制度を実現すべき時代です。本市議会が、その時代の要請にこたえられる議会であることを示すことが必要であり、その立場から本意見書案には賛成できないことを表明して、討論を終わります。