南武線ワンマン運転化をやめよと国交省に要請に行きました
これが国民の安全を守る役人の言葉かと怒り心頭の1時間でした。
JR南武線が3月15日からワンマン運転になるという問題で、JRの安全対策を指導してほしいと、2月20日、国土交通省に要請に行きました。川崎市内で駅の改善を求めて運動している4団体連名の要請です(要請書 下段)。志位和夫議員の事務所に取り次いでいただき、それぞれの運動に関わってきた市会議員など、畑野君枝もと衆院議員も同席しました。
何がひどいって、国交省鉄道局の事故対策官という肩書きの人が「ワンマン化で安全が守られないとは思わない」と繰り返したことです。だから指導することはない、と。何か法令違反をしたら直ちに指導するが、今はそんなことはない、と言って、参加者が繰り返し、何かあったら運転士一人で対応できるのか、駆け込み乗車の見逃しは本当にないのか、運転士の負担が増えて病気にならないか、などの不安にはいっさい答えませんでした。
本当に緊急停止が多い久地駅は安全対策が先ではないかと言ったら「久地駅は行ったこともないので知らないが、安全対策とワンマン化は関係ない」と言われ、毎日、危険横断に神経を尖らせる運転士さんのことが本当に気の毒になりました。これからはそんな踏切で何が起きても、一人で対応しなければならないのですよ。
ワンマン化の理由が人手不足だということをしゃあしゃあというのにも唖然としました。車掌をなくせば、運転士の不足に歯止めがかかるのではないかとテキトーなことをいいますが、テレビの報道では、車掌さんは今後まったく関係のないところに飛ばされ、運転士になるわけでもなく辞めて行くのです。安全を犠牲にした明らかなリストラです。
JR東日本は今後、次々とワンマン化する路線を増やし、かの山手線も対象です。これは一人川崎市の問題ではありません。4団体は連絡会議を作り「南武線のワンマン化の中止を求める川崎市民連絡会議」(略称・ワンマン化中止の会)と名づけました。すぐに署名の作成や集会の計画をしようと決めました。市民は立ち上がればものすごい力を出すのです。侮るな、国交省!次はJRに行くぞ!