2008年第2回市議会(6月議会)介護援助手当1万円の復活を
6月20日、井口まみ市議は、介護が必要な高齢者への支援についてただしました。
川崎市は5年前まで自宅で寝たきりの高齢者を介護している家庭に対し、月1万円の補助をする「介護援助手当」を行っていましたが、現在はこれを改悪し、「1年間介護保険サービスを利用しない人」に限定しました。そのため、現在はたった2人しか利用しておらず、ついに今年度「廃止を含む見直し」を行っています。
井口市議は、市が行った「川崎市高齢者実態調査」でも寝たきりの高齢者を自宅で介護する大変さのため、介護が負担と答える家族が88%に上っていることを指摘し、「制度を元に戻し、家族の苦労に報いる制度にするべき」と求めました。
長谷川忠治健康福祉局長は「行財政改革プランで見直している」としか答えませんでした。
また、井口議員は、高齢者が長期入院を余儀なくされていると、月30万円、40万円とかかることを取り上げ、「年金で払える額ではない。せめて月1万円でも補助を」と求めました。
しかし長谷川局長はここでも「行財政改革プランに沿って施策を行っている」とにべもない答弁でした。
井口議員は、「後期高齢者医療制度などにより『暮らしていけない』と悲鳴が上がっているときに、自治体の福祉の心はどこにいったのか」と厳しく指摘しました。
井口議員はそのほか、斜面地の工事中の安全対策などについて取り上げました。