農協主催のTPP反対集会に参加しました
菅首相が突然参加を表明したTPP(環太平洋連携協議)。参加国は関税をまったくなくし、輸出入が完全に自由になるために、日本の競争力の弱い農産物が壊滅的にだめになるだけでなく、特にアメリカから弁護士も医者も保険会社も、なんでも自由だとなだれをうって日本にやってくる。国民生活をあやうくするこのTPPに、農業者の皆さんが「絶対に反対だ」と声を上げました。神奈川で始めておこなわれた集会に、横浜の関内ホールはぎっしりと人が埋まりました。前から参加したかったこの集会。全政党が呼ばれたので、もう張り切って参加しました。
JA神奈川の会長さんが、「農業も経済も文化も崩壊させるTPP交渉の参加には絶対反対です」とあいさつし、全国農協中央会の常務理事が30分にわたってTPPとはどういうものか、なぜ反対なのかを詳しく報告し、あらためてTPPのひどさを認識しました。「日本の農業者は、GDPではたしかに1%しか生産していないかもしれないが、国土を守り、命をはぐくむ仕事をしている。これをないがしろにしてよいのか!」。迫力ある報告は、日本を支える産業を守っているという誇りにあふれ、なくしてはならないという気迫に満ちていました。
日本共産党からは田村智子参議院議員があいさつ(写真)。「日本共産党は皆さんの主張に全面的に賛成です。TPP不参加を決めるまで断固としてがんばります」という訴えに大きな拍手があがりました。参加した県、市会議員が紹介され、県会議員はけっこう自民党も来ていましたが、市会議員では、川崎からは日本共産党の議員は7人参加しましたが、あとは自民党の議員が1人来ただけ。他都市は共産党の議員しかいませんでした。ここにも共産党のこの問題に対する思いが表れています。私も農業委員をやっていて、農業振興のおくれに本当に胸が痛むばかりで、これ以上農業を荒廃させてはならないと常々思っています。TPP反対で心から農業者の皆さんと連帯していきたいと思いました。
余談ですが…
与党民主党から、横浜の衆議院議員が党代表できていました。壇上のいちばん前で、全農の方の迫力ある情勢報告のあいだじゅう、ずっといねむりをしていて、まともに聞いていません。そして3分間であいさつを、といわれ、いちばん最初に指名されて、「民主党も完全に固まっているわけではない。私たちのグループはTPPに反対する。絶対に参加させない」と10分にわたって言い訳をしていきました。会場から「何を言っているんだ」と野次が飛び、「もうやめろ」という声まで。政治家として見苦しく、こっちまで恥ずかしくなってしまいました。自分の党の代表であり、自分で選んだ首相がTPPに参加することを検討していると明言しているのに、「自分は違うんだ」と平然と言い張る神経が信じられません。恥ずかしくないのでしょうか。心から参加者の皆さんと団結できる日本共産党でよかったとつくづく思った瞬間でした。