後期高齢者医療の保険料が上がってしまいます
後期高齢者医療広域連合の議会が開かれました。1年間の任期で、川崎市議会から3人選出されるなかで、今年は私が出ることになり、たった2回の議会の2回目でした。今回の議会では、保険料の値上げが審議されたのです。
75歳以上の人はすべて元の医療保険から強制的にこちらに移され、神奈川県全体で同じ保険料になります。2年に1回保険料の見直しがあり、そのたびに必ず上がる仕組みになっています。今回も約6%の値上げが提案されてきました。
議会は各市町村の議員が20人、互選で選ばれてくるため、有権者の審判を仰ぐことがありません。なんと発言時間に制限があり、1回の議会で、何回発言してもその合計で一人15分。共産党からは横浜市の古谷議員も出ているので、二人で相談して、一般質問は古谷さん。保険料の値上げの条例の質問と討論は私。予算案の討論も私など、分担して15分を目いっぱい使って、市民の声を届けようとしました。
だいたい75歳以上の県民の8割は年収200万円以下なのです。4割は収入0なのです。わずかな年金から天引きされる介護保険料も、この4月にまた上がるではありませんか。とても暮らしていけないと悲鳴が上がっています。それをおもんばかるのが政治ではないのか。ただ電卓をはじいて、国の仕組みではこれだけ上がります、と平然と議案にすることが許せませんでした。何とか保険料を下げるべきだと、「財政安定化基金」の活用を強く求めました。
この議会は午後2時半から始まって、なんと2時間で終了。私は時間を気にするあまり、いつにも増して早くしゃべったため、2分も残してしまいました。シャンシャンと議案は通過し、保険料の値上げが決まってしまいました。本当に残念です。
広域連合という、市民の目の届かないところで、市民の暮らしを直撃することが決められているということをもっと市民に知らせる必要があります。実は、いまは川崎市が運営している国民健康保険もこのような広域化をしなさいと国から指導されているのです。絶対に広域化させてはだめだと、この先例を見て改めて思っていま。