井口まみ
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「原発ゼロに」「再稼動反対」の声が国会をとりかこんだ

原発集会写真 冷たい雨が降りしきっていました。傘と傘が折り重なってびしょびしょです。そのかさの連なりがずっと向こうまで続いていて、とても前に進めません。あちこちで「原発ゼロに」「再稼動反対」「大飯を止めろ」とリズムを取って唱和している声があがります。

11月11日。昼間から国会周辺のあちこちで、全国で集会が開かれ、5時に国会前に大集合でした。私は5時に国会に行ったのですが、もう駅前から身動きが取れず、あっちへ行きこっちへ行き、ようやく議事堂が見えるところまではたどり着いたのですが、はじまっているはずのスピーチがまったく聞こえません。何とか押し込んで、司会者が都知事候補の宇都宮健児弁護士を紹介しているのは聞こえたのですが、宇都宮さんの話はまったく聞こえませんでした。もうみんなかってに、「原発ゼロに」と叫んでいます。

雨が降って暗くなり、こんなにたくさんの人が集まっているのに歩道に並ばせて、ほんとにひどいと思いますが、みんな整然と並んで、寒いのにかえろうともせず集会に参加しています。きっとツイッターなどでは情報が飛び交っているのでしょう。でも、ツイッターをやっていなくても、何も聞こえなくても参加しているという実感があるのです。だれかが「原発反対」と言えば、すぐに響くように「原発反対」と声が上がる。みんな同じ思いなんだという連帯感が生まれています。

国民の世論と行動で政治が変わる瞬間が近づいているのではないか、と思います。国民がこの手で国の根幹に関わる問題を動かすことができるのではないか。本当に大きな期待と確信をもつことができた雨の夜でした。

うまく写真が撮れず、残念に思っていたのですが、しんぶん「赤旗」が私の見た風景を載せてくれました。写真左上の国会議事堂は雨の中に煙っていました。