民生委員として児童養護施設を視察しました
民生委員をやってます。菅の仲間24人で埼玉県深谷市の児童養護施設を視察しました。
この施設は創立して40年との事。定員は35人です。特徴は幼児から高校生6人でひとつの家としてユニットを作っています。決まった職員が親のように担当して、台所もお風呂も家庭用にし、朝はお味噌汁の匂いで目が覚めるように、というつくりになっています。平日は学校や幼児さんは認定こども園に行っているので誰もおらず、ユニットの中も見せていただきました。心理的な対応が必要な子どものために心理士も配置され、箱庭ルームもありました。施設長さんはまず、「24時間の対応が必要なので、十分な職員体制を取りたいと思うが、いまの措置費では長時間労働をしてもらわざるを得ず、何とかしたいと思っている」とあいさつされ、問題の深刻さを感じました。
とても興味を持ったのは、地域交流ルームがあることです。地元の町内会やPTAの会議にも利用されていると聞き、地域の理解をどう得ていったのか質問しました。40年前はほんとうにたいへんだったと言われます。でも職員が地域の子ども会の役員になったり、PTAにも参加する中で理解が広がったということでした。
いま、児童養護施設に入所する理由の第一はいま、虐待です。職員の方は「できればもっと早い段階で虐待を防止できれば、施設に来ることがなく、暮らせるのではないかと思う。民生委員さんの地域での活動が大事ではないか」といわれ、そうだなあ、と感じてきました。同時に、こうした施設への支援が切実に求められていることも実感しました。