母親大会2日目 金沢です
「生命(命)を生み出す母親は生命を育て、生命を守ることをのぞみます」というスローガンのもと、綿々と62年間続いてきた母親大会。今年も文字通り全国47都道府県から5000人が集まり、平和のこと、くらしのこと、子どものこと、社会保障のこと、あらゆる女性の願いを実現しようと声をあげました。私はこのすごい光景のただなかにはいるといつも、ウルウルしてしまいます。「ひとりじゃないんだ」「歴史を引き継いでいるんだ」という実感がわくのです。
特別講演は、琉球新報政治部長の島洋子さんでした。沖縄で生まれ育ち、沖縄の大学を出て琉球新報へ。子どもを育て、3年間東京支社に転勤になり、いままた沖縄でこの激動の時代の報道をされています。「報道の自由が奪われたら、次は言論の自由が奪われる。その先には必ず戦争が起こる」と言い、「沖縄のメディアとして絶対に戦争をしてはいけないという使命をもっている」と、自らの役割をきっぱりと語りました。そして、国政選挙でも知事選挙でもすべて普天間基地移設反対、基地撤去という県民の明確な意思が示されたのに、それを全く無視する今の日本政府・安倍政治を告発し、こういわれました。「これは遠くの小さな島沖縄だけの問題ではありません。国策を優先しごり押しをすることを日本全体が容認するなら、次は放射性廃棄物の中間処理施設をどこかに押し付けるでしょう。原発をどこかに新設するでしょう。いま問われているのは、日本中の地方自治、民主主義です」「在京のマスコミはそういう視点で報道せず、沖縄の思いがなかなか伝わりません。しかし、今日、全国からこんなにたくさんの女性が、私の話を聞いてくださり、共感してくださった。けっして未来は暗くないと確信できます」。沖縄では今こんな言葉が言われているそうです。うちなんちゅの言葉はわかりませんでしたがこういう意味だそうです。「女性は平和の先駆者」。
私たちの役割は何なのか、本当に考えさせられました。もっと周りの人に今の危機的な政治を知らせよう。知れば次の行動につながるでしょう。いかに自分のこととして政治を考えてもらえるか。それが私たちの腕の見せ所なのだと思います。
母親大会は開催地の名産品や全国の物産が集まることも楽しみの一つです。私は去年から9条の「9」をあしらった手作りアクセサリーが楽しみで、今年は自分で藍染めをした帽子につけるブローチを、インターネットで見てからずっとねらっていて、無事ゲット。福島の桃も頑張って持って帰ります。