日本母親大会 福井に来ています
毎年、この暑い夏に日本中の女性が数千人集まって開催される日本母親大会。今年は金沢がメイン会場で開催されます。1日目の土曜日、「原発とエネルギー」の分科会は、原発をたくさん抱える福井県で開かれ、私はそちらに参加しました。サブタイトルは「なくそう原発―再生可能エネルギーへの転換を」。わざわざ福井市で開催したのは、女性だけで1000人の会場で、原発銀座のある福井で「原発なくせ」の声をあげたいと地元が願ったから、と聞き、その熱い思いをまず感じました。
福島在住で原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員の伊藤達也さんは、いまの福島の被災者切り捨ての実態のひどさを告発し、「日本に原発がある限り、どこかで福島を繰り返さざるを得ない。原発はなくすしかない」と言います。地元福井の敦賀で原発反対運動をされている山本貴美子さんは「原発に反対するということは、本当に勇気がいり、家族にも分断が持ち込まれた。でも3・11で世論は変わっている」と報告。島根大学教授の上園昌武さんは、「日本は自然エネルギー100%にすることはできる」とその方向性を示しました。福井大学名誉教授の山本富士夫さんは「非核非同盟脱原発の日本を作るために安倍政治を倒さなければならない」と日本政治を変えることが原発をなくす道だと力説されました。
つい先日再稼働してしまった伊方原発の地元で反対運動をしている人たちなど、全国からその運動の報告が続きます。福島の人たちや群馬などでも東電と国を相手に訴訟をしている人たちの報告もむねにせまります。合唱組曲「海の軌跡」は原発反対の気持ちをそのままうたった素晴らしいものでしたが、30年前作ったときは、会場も貸してもらえず発表できなかったということです。国策で自治体も原発神話を振りまき、反対するものを村八分にしてきたのです。それがいまも福島をなかったことにしようという政治につながっている。本当に理不尽な国です。それでも「原発はあってはならない」という人たちの粘り強い、まさに権力との正面からのたたかいが綿々と続いていることを実感しました。
私は、今年で環境委員7年目になります。14年間の議員生活のうち半分は環境委員をやっています。川崎市の環境政策をもっとよくしなければならないという問題意識をもってきました。上園先生のおはなしで、再生エネルギーを普及する道は、地域社会や自治体が地産地消で行うことが最も効率的であり、大規模な事業は原発と同じだと述べました。その自治体の関与の仕方をもっと勉強して、大都市川崎ができることをしっかり提案していきたいと、思いました。本も買いこんできたし、がんばるぞ。