くらしの相談センターで社会保障の学習会を行いました
クリスマスイブ。私が所長をつとめるくらしの相談センター・多摩で学習会を開きました。題して「どうなる?どうする?福祉の未来」。次つぎと改悪される社会保障制度ですが、いったいどうなっているのか、これからどうなるのか不安でたまりません。でもそれだけ聞いても暗くなるばかり。これから良くする展望も学んで、次々と相談に来られる人たちに未来を語りたい、とこのテーマにしました。でもそんなこと語れるの??
最適の講師をお願いすることができました。日本共産党中央委員会政策委員会の谷本諭さん。もう15年も前になりますが私が国会で秘書をしていたころの同僚です。社会保障問題では第1人者。社会保障の実態を聞くのはほんとに暗くなるのですが、それを吹き飛ばす話をしてくれました。
アベ内閣がゴリ押しする福祉の切り捨ては、それはすさまじいものです。法律も何もいじらなくても高齢者などが増えることによる年金や介護保険などに充てる国の予算が増える「自然増」をおさえることがとにかくの目的で、毎年3千億円から5千億円を減らす。そのために財務省から医療、介護、年金、生活保護の制度をいっぺんに改悪する案がだされてきました。小池議員が予算委員会で出された資料を添付しますが、その一覧表はすさまじい。しかし、厚労省はこんなに予定していた法案のうち、その多くを来月の通常国会に出すことができないのです。世論が大きいからです。谷本さんは「国民の声がこんな改悪の道を押しとどめている」といいます。
どうやったらこんなひどい改悪をやめさせることができるか。谷本さんは3つの提案をしました。一つは、「現場の実態のひどさを告発し、対案を示して国民の声を上げる」ということです。日本の社会保障は本来とても水準が高いものです。それに照らして今、どれだけ苦しい生活をさせられているか、それを私たちがどんどん告発し、「こんな暮らしを変えよ」と政府に迫っていく。もう一つは「財源はあるということを示していく」ことです。これは共産党の真骨頂です。富裕層や大企業の儲けにしっかり税金をかけるとともに、若い人たちが社会保障費を負担できるような給料をもらえるようにする。そしてなんといっても、野党共闘で社会保障の問題でも政策合意をして政権を変える!アベ政治を倒す!これです!
谷本さんの話は、麻生副総理の物まねにも拍手が起きたけど、やっぱり、要は「下を向いてないで、声を上げよう」ということです。そうだ!そうだ!と思って聞いていました。参加者も小さな会場に50人を超えました。寒くなったし、三連休の中日だし、人来るんだろうか、と心配していましたが、やはり関心が高かった。イブだからと用意したシュークリームはちょうど皆さんにいきわたりました。あ、大きいシュークリームだったのに写真撮るのを忘れて食べちゃいました。