井口まみ
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前進座のお芝居は「人間万事かねのよのなか」

毎年、日本共産党の後援会で国立劇場を貸切にして、前進座のお芝居を見ています。神奈川県のあちこちからだけでなく、千葉や山梨の皆さんといっしょにやっているので、大型バスでお弁当付きで「お芝居を観よう!」という熱気の会場です。

IMG_1319[1]今年の演目は「人間万事金世中」(にんげんばんじかねのよのなか)。強欲なおじさんに藤川矢之輔、シンデレラの男性版みたいな甥が河原崎國太郎。明治初期の河竹黙阿弥という人気作家が描き下ろし、当時の人気俳優たちがこぞって出演した演目だそうですが、なんとも、いまの日本の「金、金、金」の世の中を風刺しているみたいで、大笑いです。やっぱり最後は、人情に厚く礼節を重んじる人が幸せになるんだ、というハッピーエンドで、見ている私たちも幸せになって帰ることができる、お芝居っていいですよねえ。

今の世の中にもちゃんとちくりと風刺のきいたセリフもありましたよ。長崎で亡くなったおじさんの遺言状を読み上げて遺産分けをするのですが、人によってあまりに違う。「本当にそんなことが書いてあるのか」と聞かれた親戚筆頭は「遺言状の書き換えはしておらぬ」!!拍手喝采です。遺産が入らずあまりのショックに卒倒したおじさんの頭に草履を載せて気付けにするというシーンで「草履(総理)のご威光で」。この「草履のご威光」は、聞きそびれてあとで教えてもらい、ほかにもなかったのかと気になります。これらはアドリブなんだそうです。

IMG_1321[1]お芝居を見に行くときはおしゃれしていきたいと、頑張って着物を着ていくのも恒例です。今回は写真撮影コーナーがあったので、多摩区の着物3人組でパチリ。楽しい時間でした。