前進座のお芝居を見に行きました
毎年恒例、日本共産党南関東ブロックの後援会による、国立劇場の前進座の貸切公演。今年は「佐倉義民伝」です。
今の千葉県佐倉の名主だった木内宗五郎が、凶作に加えて年貢を倍にするという領主に、年貢の半減を求めるも足蹴にされ、ついに将軍に直訴。捕らえられ妻と2人の息子とともに死罪になる。しかし、そのおかげで年貢は減らされ、農民たちは宗五郎が残した、諦めずにたたかえば道は開かれるという言葉をずっと残そうと話し合う。
有名なお芝居で、ストーリーはチラシにも書いてあるのですが、直訴の前に子どもに会いにいき、最後の別れとなるシーンや、処刑される様子を村人が語るシーンは涙なしでは見られない!
開会にあたって神奈川県後援会の岡村弁護士があいさつで述べたことがとても印象に残りました。「今の憲法のもとでは、国民には請願権があり、直訴して死罪になることはない。納税は応能負担であり、金のあるものからとることになっている。しかし消費税はこの原則から外れ、金のないものからむしり取る、この領主のようだ。芝居を見て勇気をもらい、私たちも佐倉宗五郎のように悪政とたたかおう」。
全国に佐倉宗五郎を祀る神社や塚などがあり、厳しい政治を変えたい時にあがめたのだとか。お芝居から先人たちの思いに触れ、今を生きる力をもらう。いい時間でした。
お芝居には着物で行く、というのも恒例です。今日は帯を締めるのに時間がかかって、もうたいへんでした。でも、気持ちもシャンとして、お芝居観に行く!という気分になりますね。