井口まみ
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改良された排水樋管の施設を視察しました

今日は市議会環境委員会で所管局の現地視察です。その中で、昨年の台風で浸水被害の出た排水樋管を改良したので、その様子を見ることができました。

雨水を集めて多摩川に流す排水樋管ですが、多摩川が増水して逆流をおこし、泥水が市内の5カ所で大量にあふれました。この逆流を止めるために、樋管ゲート(水門)を自動で遠隔操作で閉める装置、逆流になったかを数値でつかむ水位計や監視カメラなどが設置された様子を現場で拝見しました。実際に樋管ゲートが電動で動く様子も見ました。また、ゲートを閉めて内水があふれるのを防ぐ排水ポンプ車も新たに購入し、その現物も見ました。

シミュレーションによれば、この対策で何とかなる地域もありますが、もっと対策をしないといけない地域もあります。講じた対策を問題なく動かす人の配置を求めるとともに、もっと抜本的に浸水被害を防ぐ政策を求めていかなければならないと思います。

台風が来ないように、とは祈るしかないんですよね。これは、温暖化を止めるという、人類的課題です。

110186256_1573756036139652_6086989758236396935_n川崎市上下水道局中部下水道事務所に整備された排水樋管全体の監視設備。ここで、5か所の樋管の水位計、流速流向計の数値や監視カメラの映像を監視するとともに、遠隔操作で排水ゲートの開閉を電動で操作する。

109099873_1573756149472974_7526693530101638397_n山王排水樋管に設置された監視カメラ。多摩川の状況や河岸の状態などを把握するため、自動操作で360度動かすことができる。夜間も赤外線カメラで見ることができ、映像は1か月保存する。

109257226_1573756106139645_8991196273756806819_n山王排水樋管の現場操作盤。遠隔でなくともここでゲートの開閉を行うことができる。山王排水樋管の場合、開閉とも片道約8分。1分間に30センチなので、動いていることがよくわからない感じ。ゲートは目の細かい網で覆われ、ごみなどが入らないようにする改良も行われた。

106992076_1573756086139647_2734536127094916484_n新規に購入したポンプ車。8トントラックの大きさで、ポンプを4台接続し、直径20cmのホースで1分間に30㎥吐き出すことができる。ポンプ車は多摩川沿いの道路に停め、雨水をためる施設にポンプを落とし、ホースを堤防を越えて多摩川の河川敷まで伸ばして排水する。

107753422_1573756056139650_6365132642868128035_nポンプの重量は35キロ。重いなあと思ったらこの能力のポンプとしては画期的に軽いのだそうです。