多摩区で「防災ツアー」を行いました
台風シーズンが目前です。九州にはすでに2つも来ています。昨年のようなことが起きたらどうしたらいいか。今の川崎の風水害対策の現状と問題点を現場で知ろう、と8月9日、共産党多摩区後援会が「防災ツアー」を行いました。コロナもあり、大人数で集まりたくないので、車3台15人のみでしたが、内容の濃いツアーになりました。
多摩区で考えられる風水害は土砂災害、洪水、内水氾濫。それぞれを実感できる地点を探して、その時どうすればいいか、防ぐには何が必要か、赤石議員と分担して解説しました。
土砂災害特別警戒区域では、なぜ指定されているか、大雨の時にはどうすればいいか説明したうえで「問題は危険なのにも関わらず、土砂が崩れないような対策はないこと」と指摘しました。多摩区内にはこうしたところがたくさんあります。実際の急斜面を見ると、手をこまねいていてはいけないと実感します。
洪水の危険は、多摩川の土砂堆積で一目瞭然です。菅野戸呂で見学したのは昨年の台風で壊れた堤防。今度大雨が降ったら多摩川から洪水が起こるのに、これも対策がうたれていません。昨年の台風で堤防が壊れた現場も見ることができます。すっかりブロックで覆いましたが、これで大丈夫なのだろうか。
多摩区で内水氾濫が起こったのは用水路です。菅稲田堤の現場で、短期対策で設置されたポンプなどを見ました。区内にたくさんある用水路ですが、雨水を集める施設になりうるのか、考える必要があることを話しました。
危機が迫っているとき、とにかく逃げなければならないということは重要です。それがなかなかできずに被害が大きくなります。何もない時に自分の家の危険性を知り、そこから逃げることを考えておくべきです。どこがそういう危険なのかを実際に見ることができた今回のツアーはなかなか良かったと思います。
同時に、その危険を事前に回避する対策があるなら、それを全力で実行するべきです。斜面の安全対策も、堤防の強化や土砂の撤去も、それこそが国と自治体が行うべき「公助」ではないかと強く言いたいのです。
しっかし。暑かった。こういう日に決行してよかったのかと思いますが、参加者の皆さんは、勉強になったと言っておられました。次はもっと気候のいい時にしましょう。