川崎港港湾審議会で川崎の港を船で視察しました
私は今年度議会推薦の審議会委員です。26日、私としては初めての川崎港港湾審議会が開催されました。
今回の審議会では、会議に先立ち委員みんなで川崎港を視察しました。市の巡視船に乗って1時間、港の中を巡ります。議員になって何度乗ったかわからないくらい、何回も乗りましたが、そのたびに発見があって、楽しくて仕方ありません。なんと言っても今回初めて、東扇島コンテナターミナルのガントリークレーンか3本とも動いているところを見ました。これまではたいがい、3本ともキリンのように立ちすくんでいるところばかりでしたったのです。その時間を狙って視察を組んだのかも、などと勘ぐってしまいました。
共産党が無駄な大型公共事業だと問題にしている「臨港道路東扇島水江町線」は、橋脚がずいぶん立ち上がってきました。当初予算450億円が980億円に膨れ上がった国直轄工事で、その3分の1は市が負担しなければならないものです。
巨大な船から鉄鉱石などが下されているJFE(旧日本鋼管)は、高炉を廃止すると発表して大問題になっています。関連会社も含めると1万人が仕事を失うのではないかと言われています。逆光でシルエットのようになりましたが、何事もないかのように、クレーンが動き、煙突からは煙がいつものように出ていました。
川崎港は民間が使用している岸壁が多いのが特徴です。スバルの新車がズラーッと並んでいます。今夜から明日の朝には巨大な船がやってきて、海外に運ぶのだそうです。世界的な不況の中で、どこに行くのでしょうか。土砂や鉄屑を運ぶ船は韓国や中国にいくのだそうです。ドールバナナが輸入される倉庫では、東日本のドールバナナの半分がこの川崎港に入ってきます。
港は生き物です。経済の動きや消費者の動向で様々なものが出たり入ったり。コロナの影響はどうだったのか、船から見ただけではわかりませんでしたが、秋晴れのこの日は沢山の船が岸壁にいて旺盛に動いているようで、そういう意味では、楽しかった。
さて、このあと、審議会で港湾計画の軽易な変更などの審議でした。今回は軽易なものでしたが、これからどんな審議がされるのか、とても楽しみです。