井口まみ
井口まみ井口まみ

水道問題を学ぶには夏の自治体学校がイチオシです

7月21日は毎年恒例の自治体学校の分科会。全国の自治体職員や議員などが集まりますが、私は今年も水道問題の分科会です。ここに来ないと、全国の水道問題の状況がわからず、大事ないのちの水を海外の企業に売り渡す国の政策が川崎・神奈川で知らないうちに進んでしまうからです。

今年のテーマは能登半島地震を受けて、災害時にも水を届けるために何が必要か。名古屋から能登に支援に行った方の報告だけでなく、「水が止まるのは地震だけではない」と、静岡の豪雨、和歌山の水管橋の崩落事故、長崎の凍結による断水と、多彩な事例から職員の皆さんが何が問題だったかを報告するという、滅多に聞けない面白いものでした。

能登半島地震の様子
静岡の豪雨災害の様子

それぞれ具体的な教訓はあるのですが、全部に共通する深刻な問題は、人減らし・合理化によって、よその自治体に応援に行く余裕もスキルも無くなっていること、人にしかできない水道を維持するスキルそのものがなくなっていることです。この上、政府が強力にすすめる広域化が進めば、いよいよどこでもいつでもきれいな水が飲めるなんて、できなくなる。この危機感を共有しました。神奈川で進んでいる広域化は、ほんとにまずいことかよくわかりました。

神奈川でも学習会が必要だな。