井口まみ
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予算審査特別委員会で言いたかったこと

3月10日の予算審査特別委員会、30分の持ち時間で、最後に一番言いたかったことを言えずに時間切れになってしまい、猛反省。ここで述べておきたいと思います。

市営住宅に入れない80代のお母さんと50歳の息子さん。一度は当選したのですが事情があって退去し、1年前に再度申し込みをしました。ところが、途中から申し込み基準が変わり、一般世帯の中で2人世帯と3人世帯で申し込める部屋を分けたために、希望する住宅では2人世帯の募集がほとんどなくなってしまいました。そのために、この1年間ずっと民間アパートにいなければならず、貯金が底をつきそうだということです。

なぜこんな区分けをしたのか、という質問をしたところ、「以前は面積にかかわらず部屋数等で申込区分を設けていたため、面積の広い住戸に申込みが集中する傾向があったので、より公平・的確に住宅を提供していくため」とのこと。ところが面積の狭い部屋が少ない住宅も一律に面積基準を作ったので、住宅によって2人世帯の枠が狭まったのです。ここには、とにかく申し込みが多くて、入れない人が多くて、なんとかうまく回せないかと知恵を絞ったことがわかります。

これまでも、単身世帯用の部屋には60歳以上しか入れないところ、60歳未満は5年間に限り認めるとか、名義人の親が亡くなったら子どもは退去させるとか、姑息な決まりがたくさんあって、少しでも落選する人を減らそうとしています。しかしそもそもその発想が違うんじゃないか。申し込んで落選した人は、市の決まりでは入居する権利がある、そういう条件の人なのです。その人たちを全員入居させるのが市の責務ではないのか。

そこで下記のような意見を用意していました。時間切れで言えなかったことをここで、(議場でちゃんと言わないといけなかったんだけど)言いたいと思います。

「こんな理不尽なことをしなければならないのは、結局パイが小さいからです。わずかな空き部屋をめぐって椅子取りゲームをしなければならない。高齢者は民間市場から締め出されているのに、それを救う手立てがない。これが公営住宅の姿か。それが問われています。抜本的に市営住宅を増やすこと、すぐにできないなら、市営住宅に入る資格があって落選した世帯には家賃補助をすべきことを申し上げ質問を終わります。」リベンジはいつかかならず。