南武線ワンマン化反対の署名が始まります。スタート集会に50人が参加。
4月5日「南武線のワンマン運転化の中止を求める署名スタート集会」が開かれ、50名が参加しました。川崎市内の4団体がつくる連絡会議が主催し、私も議会の様子を報告しました。
最初に講演をしていただいたのは、こうした交通問題で問題提起を行っている、環境経済研究所代表の上岡直見さんです。そもそもJRの経営姿勢が、いかにもうけを上げるか、そのために乗客の自己責任にしていくか、ということに重きを置いていることがよくわかりました。また、交通手段をだれもが手に入れることができることは、憲法が保障する様々な人権を実現するのに欠かせない、基本的な権利なのだということがとてもささりました。ヨーロッパでは、どこに行くにも国が補助して安価に移動できるということを保障している国があるというのを聞いて、そうだよなあ、日本は移動に本当にお金がかかるなあ、と思い至りました。
おととい、生活相談に来られたかたは、長崎のお母さんが具合が悪くても介護に行けない。介護休暇があるなら、介護のための帰省手当があってもいいのでは、と言われたのですが、改めてそういう制度を作るべきだと思ったところです。
質問や発言があいつぎ、現場の声を持ってきてくださった方の発言は会場からも驚きの声が上がりました。「車掌がいなくなったことにより、運転士は極限状態の環境の下で働いている」「往復2時間前後を様々な『動作』と『確認作業』をしなければならず、目や耳が疲れて非番の日も意識がさえて眠れない」と言われているというのです。車いすの方を乗せる時、駅の係員はこれまではホームの放送で車掌に対応が終わったことを知らせていましたが、いまはオレンジ色のチョッキを着て、スマホで運転士に知らせており、これが電波の調子でつながらないときがある。途中でドアを閉められるのではないかと気が気ではない、という心配もあるとのことで、現場では様々な弊害が出ているのだということもわかりました。
「ワンマン化を中止してください」の一点での署名をたくさん集めて、なんとしてもJRにワンマン化を中止させよう、と熱い決意を語り合った集会でした。署名にご協力いただける方は、お送りしますので「ご意見・ご要望」からご連絡ください。