大雪の成人式でした
成人式です。朝から降った雪があっという間に積もり、振袖の上に容赦なく舞い降りてきます。しかし、若者たちは雪などものともせず、再会に喜び、歓声を上げていました。
彼らは1994年生まれ。バブルがはじけたときです。ここからの20年は、「失われた20年」といわれ、それまで築いてきた生産の力も、社会保障のありかたも、どんどん壊されてきました。いまや、この国の未来を本当に期待できるのか、それすらわからない時代になっています。
原発の再稼働もOK、消費税の増税もOKと、今、大企業が儲かりさえすれば、若者の将来も国のありかたもどうでもいいといわんばかりの人たちが、政治の中枢を担うことになってしまいました。新成人のインタビューで未来を悲観しているという結果が報道されていましたが、無理もないと思います。しかし、政治というのは変えることができます。未来はこの手でよくすることができる。そのことをぜひ知ってほしいと思うのです。
1994年生まれが、生まれてよかったといえるような国を作りたいとつくづく思いながら、にぎやかな成人式会場を、10センチを超える雪を踏みしめながらあとにしました。