市民委員会ってなにをしているでしょうか-おりおり報告します
川崎市議会には5つの常任委員会があります。総務、健康福祉、まちづくり、環境、そして私が所属する市民委員会です。川崎市の市民・子ども局、経済労働局、港湾局がおこなう施策について所管し、そこから出される議案を審議したり、所管に関係する請願や陳情を審査します。各局が時々の施策を報告するのでその審議もし、ほぼ毎週委員会が開かれています。
本会議はインターネット中継もされるようになり、会議録も公開されていますが、委員会の内容を市民の皆さんに詳しくお伝えする方法があまりありません。でもここで結構大事なことが審議されているのです。そこで市民委員会の様子をちょっとでも書いてみようかな、と思ったのです。
4月23日は2つの議題がありました。
ひとつは川崎市外国人代表者会議の年次報告書が発表されたので、その報告を市民・子ども局から報告を受けました。川崎市に住む外国人の皆さんの代表者による会議をつくり、交流などの活動をするとともに、川崎市に対し、提言をおこなうもので、今年も4つの提言をされました。高校に進学するための日本語習得のための支援をもっと手厚くしてほしいことなど、本当にどれも切実だろうと思う提言ばかりでした。川崎市は全国に先駆けてこうした外国人の皆さんのための条例を作り、この会議も作りましたが、まだまだ施策は遅れているといわざるを得ないなあ、と思った報告でした。
もうひとつは、北部市場内にある、川崎冷蔵株式会社の経営についての報告です。北部市場は川崎市経済労働局の施設。生鮮食料品の保存のために大きな冷蔵庫を川崎市が整備していますが、その管理は市も出資する第3セクターの川崎冷蔵がおこなっています。平成9年に市場を使う関係者の要望で新しい超低温の大きな冷蔵庫を作ったのですが、その負債をどうするか、という検討がされていたのです。毎年市場を通して仕入れをする業者が減り、収入が減っている中で、本来川崎市が整備するべきだった冷蔵庫を、川崎冷蔵に借金をして作ってもらったのが経過であること、単年度では当面黒字であることから、若干融資返済期間を延ばす相談をすることで、完済するよう指導するというのが報告でした。第3セクターは天下りの温床で、市民の税金が入っていながら、きちんと運営されていないのではないかということが問題になっています。ここもそのひとつではないかと、厳しい議論が繰り広げられ、株主総会のあと再度議論しようということになりました。
議員がきちんとチェックしないと見過ごされる問題が多いということを、いつも感じています。もし、おかしいと思うことがあったら議会に相談してみませんか。