「原水爆禁止世界大会・長崎」に参加して
2007,08,10, Friday
8月七、八、九日の暑い、暑い三日間、長崎で開催された「原水爆禁止世界大会・長崎」に参加しました。
昨年の広島に続き、二年連続です。長崎に来たのは二十年ぶり。とても遠いところですが、全国から、そして五大陸のすべてから、7000人以上の人々が集まってくる、その強い思いに、今年も圧倒されています。
今年は、安倍内閣が憲法改悪を具体的な日程にのぼせて、アメリカと一緒に戦争できる国になってしまう危機感がかつてなく高まっている一方、久間発言に国民的な批判が集まり 参院選での与党の大敗北で、「政治は変えられる」という確信が広がっているなかでの世界大会でした。八月五日には、安倍首相が被爆者の認定基準の見直しを言及したことも大きな確信として、報告されました。この間、被爆者が国を相手取り、全く実態とあっていない被爆の認定基準の見直しを求めた全国での訴訟で、続々と原告が勝訴していますが、国はことごとく高裁に控訴しています。被爆者の皆さんは「首相はまず控訴を取下げよ」と訴えました。
世界大会にはエジプト、ブラジルから政府代表が参加し、政府の方針として、世界的な核廃絶のために外交の舞台でその役割を果たすとの挨拶や、「韓国でも日本の憲法九条を」という運動を行い、大代表団を送り出した韓国の団体の発言など、世界で核廃絶、平和のたたかいが広がっていることも実感しました。
川崎の隅で暮らしていると、なかなか平和のたたかいが広がっていることを実感することができません。しかも阿部市長は、二十五年続いた「平和のつどい」を「憲法改悪反対というのは、政治的中立に反する」と後援をやめるなどという事態で、なんだか押されている感じを受けていましたが、とんでもない!こんなにたくさんの人たちが、核兵器をなくす戦いを全国で、世界で巻き起こしています。とくに、この世界大会には若い人がほんとにたくさん集まり、高校生がしっかりと発言しています。被爆の実相を目をそらさずに学ぼうとする姿も感動でした。
この熱気を川崎に持ち帰り、核廃絶、憲法改悪反対の思いを行動に表すことこそ大事だということを、広げることが長崎に来た者の役割だと思いました。
暑い長崎で熱い思いを貰って、暑い川崎に帰りました。