浜松市の視察は「新エネルギー政策」についてです
環境委員会の視察2日目は、浜松市です。再生可能エネルギーを市内に普及させる取り組みを熱心にやっておられるということで、「行ってみよう」と視察先に選ばれました。
実際にお話を聞いて、なるほどと思いました。東日本大震災後、市長の肝いりで市長直轄の部署が作られ、2030年までに市内で使う電力の20.3%を自給しようという目標をたて、実際にすでに1割は達成しているというのです。市も出資して新電力会社を設立し、地産地消を実感できるような仕組みも作っています。電力の需給というのは、経済活動に大きく左右されるので、自治体だけでどうこうできるものではありません。大手の企業が立地する浜松市で経済界を巻き込んで一緒に目標を持って取り組んでいるところに、真剣さを感じました。
新しい技術を取り入れるとか、すごい技術を開発するとかということでは川崎もまけてはいないと思いますが、実際に市内の消費電力量を把握し、どこをどう減らすのか、どこで再生可能エネルギーを作り出すのか、などきちんと計画を作って実行していくという点で、川崎市にそれだけの真剣さがあるのか。それが問われていると思います。浜松市はいかに省エネをしながら再生可能エネルギーを生み出すか、様々な工夫をしていました。一つだけ紹介すれば、太陽光パネルを普及するために、相談センターを作って、太陽光のことなら何でもアドバイスしてもらえるという窓口を作りました。年間600件の相談があるそうです。やってみたいがうちでもできるか、業者はどこに頼めばいいか、売電の手続きはどうしたらいいのか、など何でも答えてくれる。こうした努力で家庭用の太陽光発電量は日本一だそうです。
私のまわりには再生可能エネルギーを普及させるためにがんばっている人たちがたくさんいます。川崎市に何度も交渉に行っても暖簾に腕押しみたいな対応にがっかりしている人たちがいます。自治体の姿勢いかんでいろんなことができるということをぜひ知らせたいと、つくづく思いました。
朝、大阪から浜松についたら土砂降りの雨。市役所などの写真を撮ることができませんでしたが、浜松は徳川家康が天下統一するまでの居城だったということで、まちじゅうゆるキャラの「家康くん」があちこちに。市の方の説明のスライドにも出ていましたね。駅前にもおおきな家康くんがいました。帰途につくときには雨も上がって、写真を撮ってきました。