井口まみ
井口まみ井口まみ

川崎市総合防災訓練が行われました

2016-08-28 08.45.35川崎市の総合防災訓練が多摩区の多摩川河川敷で行われ、出席しました。小雨の降る中でしたが、行政組織だけでなく、市と災害協力協定を結んでいるほとんどすべての組織が一堂に会して、それぞれに必要とされる訓練を一斉に行いました。

2016-08-28 09.31.40たとえば、建設業協会の多摩区の会員が「特殊作業隊」を編成し、震災時に水から持っている重機を提供して、道路をふさいでいるがれきなどを撤去することにしています。その横断幕を掲げたトラックとショベルカーでがれき撤去のデモンストレーションをしていました。破裂した水道管を直すために水道工事業者さん、けが人を救護するための医師や看護師など、それぞれがあらかじめ決めた手順に従って、訓練を行っている様子を、たくさんの市民が見守りました。

2016-08-28 10.37.53河川敷の訓練と同時進行で、すぐそばの稲田中学校では「避難所開設訓練」も行われました。近隣に住む避難所運営委員会のメンバーと区役所職員が、被災者の受け付けやマンホールトイレの設置、けが人の受け入れなどを、あらかじめ決められた係に分かれて行いました。今回目を引いたのは、熊本の避難所で利用された、段ボールのパーテーションです。軽くてだれでも組み立てがすぐにできて、プライバシーを守ることができるもので、多摩区の職員が支援に入った熊本の避難所で使っていたため、それを実際に川崎に取り寄せたのだそうです。うかがうと、これは備蓄しておく必要はなく、いざという時に全国の紙工メーカーに規格品として発注すれば1週間もしないうちに届けることができるそうです。

2016-08-28 10.17.04実際の震災では、こんなふうに淡々と物事は進まない、というのは当然です。でも、いざ震災にあってしまったら混乱してしまい、事前にやったことのないことを現場で考え出すことはできない、というのが、先日の熊本に支援に行った市職員の共通する感想でした。この避難所開設訓練など、繰り返し、みんなの知恵を出し合いながらおこなっておくことがとても必要なのはないかと、思いました。