多摩区民の願いがたくさん出されました
「都市計画マスタープラン多摩区構想改定にむけた市民ワークショップ」というのが区役所で、開かれました。川崎市の土地利用の計画を決めるマスタープランの多摩区版を作るために市民意見を聞くというものです。公募で30人の皆さんが集まりました。
都市マスタープラン区別構想は2007年に作られ、今回はその改定とされています。当時のことを思い出します。区別構想を作るにあたり、区民提案というのを作ることになり、45人の委員会ができ、ものすごく熱心な討議をして、立派な提案ができました。ところが市がまとめた区別構想はぜんぜん違うものになり「市民意見をなんだと思っているのか」という声が上がりました。
今度のワークショップが、一回やっておしまい、ってならないように、市民の意見がきちんと構想に反映されるように、しっかり聞いておこうと傍聴に行ったのです。
多摩区を4つの地域に分けて、そこに住んでいる人たちが、住んで良かったと思うこと、改善したいこと、提案などを次々に出し合います。まあ、出るわ出るわ、どんどん話が盛り上がります。それを付箋に書いてはりつけていき、最後にまとめて発表します。付箋はびっちり。でもまとめてみると、要望はおよそ共通してきます。駅や鉄道、バスなどの交通問題、道路が狭いなどまちづくりの問題、空き家、一人暮らしの高齢者などコミュニティの問題が多くを占めているのです。
コミュニティバスはどこでも強い願いが出されました。私は口を出すわけにいかないので、横で聞いていましたが、市が運営費を予算しないのがいちばんの問題です。これだけ要望が強く出されているのだから、市もよもや無視することは許されないでしょう。これをどう構想に盛り込むか。とても楽しみです。
参加者には高校生や大学生もいました。身近な公園がないと、地元で時間を過ごすことができない、と言われて、なるほどなぁ。図書館がない(広い多摩区にたった二ヶ所!)、買い物するところもないなど、若い人の視点も新鮮でした。
全体で3時間。熱心な討議でした。終わりに都市計画課長は、「できるだけ皆さんの意見を取り入れた構想にしたい」と述べました。市民の声をどう聞いていくのか。市の立場が問われています。