井口まみ
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「登戸マルシェ」にてーー登戸の発展は地元の手で

IMG_0418[2]今日は、台風22号がいつ来るか、雨はいつ振り出すか、という心配の中、「登戸駅前マルシェ」というイベントに行ってきました。

小田急線の登戸駅周辺は、いま大きく変わろうとしています。区画整理事業でほとんどの家が別の土地を得て立ち退き、何年かかけて広い道路ができて、そのまわりに新しい街ができる。いまはその工事のさなかで、駅のすぐうらの、たくさんの人たちが利用していた小さな商店がすべてなくなって、まったくの更地になっています。

IMG_0419[1]「登戸駅前マルシェ」は、この更地を借りて露店を出し、いまのままでも地域の人に集まってもらおうと、地元の若者たちが計画しました。おいしそうなにおいを立ち昇らせて、イベントが始まると、あっとういうまに家族連れがやってきました。地元の農協も新鮮な野菜を販売。私は開会してすぐに失礼してしまいましたが、たくさん売れたでしょうか。

IMG_0421[1]商店街の若い人たちは「このまま、道路が完成するのを待っていたら、人の流れが変わり、ここには人が戻らなくなる」と強い危機感をもつようになり、なにかこの場所に人を引き付けておけないか、と考え出したのだそうです。学生や地域の若い人がボランティアでチラシを配り、呼び込みをやっています。手作りのイベントという感じ丸出しです。再開発とか区画整理事業とか言うと、すぐに大きな建物を建てて人を呼び込もうとしますが、登戸は本当に地元の人たちの手で街を作らなければならない事業です。こうした若い人たちの願いがかなうようなまちづくりをしたいものだと、つくづく思いました。マルシェはまた行うようです。成功を祈っています。