井口まみ
井口まみ井口まみ

いろんなことがあった一日でした

2007,11,16, Friday

今日は本当に忙しい日でした。時間に追われたのもそうですが、たくさんのことを考え、感じた日でした。
午前中は環境委員会。高津区新作で名うてのマンション業者が行政の指導をふりきって、明らかに周辺の環境を悪くするマンション建設を強行していることに対し、「環境アセスメントをして、少しでも環境悪化を防いでほしい」という請願が出され、審議しました。聞けば聞くほどひどい業者で、どの委員からも「こんな悪徳業者を許していいのか」という言葉が飛び出すほど。その業者に対し有効な手立てを取れない行政にも批判が集まり、ついに環境影響評価を行う条例や、その施行規則の改正まで求められ、環境局長が「検討する」と答弁しました。2時間以上に及ぶ長い審議で、ついに趣旨採択。環境委員会は連続して市民の声にこたえています。
午後は、障害者施設「みずさわ」の視察です。川崎市は障害者施設が歴史的に少なく、重度障害者も何とか家庭で生活するか、市外、県外の施設に入らざるを得ません。ようやく、今年四月、宮前区水沢に施設ができました。おもに知的障害者が入所する施設です。オープンして半年、どんな様子かと気軽に行ったのですが、なんのなんの、悪名高き障害者自立支援法のもとで、運営にたいへんな苦労をされていました。
自立支援法は、たてまえは「障害者も地域で暮らそう」ということになっています。そのために、入所施設には補助はありません。報酬単価もものすごく安く、国の制度だけではまったく運営できない仕組みとなっています。川崎市は何とか単独補助をしていますが、「それでも必要な人を雇うだけのお金にはなっていない」というのが実態でした。国の決まりで入所施設は障害の重い人しか入れません。しかし、十分な手があるとは言えず、若い職員の皆さんが、労働条件の悪いなかでも、福祉の理想に支えられて働いているということを見てきました。
そのあと、多摩区の区民会議に参与として出席。傍聴しているだけですが、委員のみなさんの熱心な議論には毎回感心させられています。それを途中で失礼して、同時刻に開催されている「多摩区9条の会発足一周年のつどい」に参加しました。
untitled

第一部の講演はもう終わっていましたが、第2部の9条合唱団のうたごえを聞くことができました。昨年は私も張り切って練習にも参加して、うたったのですが、今年はまったく時間がなくて聴衆になりました。プロの歌手の方も参加して、それはそれはすてきな歌声でした。平和を求めるさまざまな声が、歌声に乗って四方八方に広がっていく、歌にはそういう力があると思いました。
閉会のあいさつは94歳になる水谷さん。最近中国の大連に旅行をして!日本軍がなにをしたのか、記念館で目の当たりにしたといいます。武力を使って他国を言いなりにさせる、それはあのときの日本も、今イラクに行っているアメリカも変わらない。それに協力をするテロ特措法など絶対に許してはいけない、九条を守ろうと、しっかりとお話される水谷さんに、心から敬意を表し、戦争を知らない世代もがんばろうとおもったことでした。
今夜はこの秋一番の寒さ。心はぽっぽとしても、この寒さにはたえられず、あわてて帰ってきました。