深大寺城跡が国指定史跡になったのは…
2008,05,06, Tuesday
窓から見えるたまの横山は、日に日に緑が濃くなっていきます。地元の人たちが「菅のふるさと」といっている小沢城址にもさわやかな風がふきぬけています。この小沢城址、鎌倉時代に山城が築かれていたことがわかっています。鎌倉時代末期、関東管領・上杉氏は、いまの調布市の深大寺に深大寺城を築き、小田原に本拠地を置く後北條氏につく小沢城と多摩川をはさんで対峙していました。多摩川対岸の深大寺城跡が国指定史跡に指定されたと聞き、小沢城の民としては見てこなければ、と、ゴールデンウィークの最終日、最高の天気の日に行ってきました。門前は凄い人!!どの蕎麦屋も行列です。
深大寺の門前と道路を挟んで神代植物公園の水生植物園があります。その奥にうっそうとした斜面があり、それが深大寺城跡です。てっぺんの広いところは芝生広場にしており、広場のすぐ向こうはもう人家で、高速道路がすぐそこを走っているので車の音もして、往時をしのぶという感じではありませんが、文化庁の文書では「上杉氏系の築城技術を残し、関東における戦国大名及び城郭の変遷を知るうえで貴重である」というとおり、土塁と空堀があり、建物の礎石も復元してあります。どこを見回しても多摩川を見渡すことはできませんが、立て看板によれば、当時は南側には木がなく、遠くまで見通せたそうです。
これが国の史跡なら、小沢城址も当然歴史的価値を示す史跡として指定されてもいいのではないでしょうか!いまは、山全体を川崎市が特別緑地保全地区として守っていますが、歴史的な遺跡として正式に指定されていません。史跡として指定してほしいと運動を始めるために、5月11日に集会を予定しています。今日取ってきた写真もスライドで紹介しようと思います。