地元の中学校で給食を試食しました
民生委員の研修で、川崎市が一昨年から始めた中学校給食を試食に行きました。地元の菅中学校はセンター方式の学校で、最大5000食作れる、北部給食センターから運ばれてきます。
はじめにセンターに配属されている栄養士さんから、給食の目的やセンターでの調理の様子などをプロジェクターで見せていただき、生徒さんたちと同じ時間に、家庭科室で先生に盛り付けをしていただいて「いただきます」。
今日の献立は、麦ごはん、サバのごまみそかけ、もやし炒め、けんちん汁に牛乳でした。地元で採れた野菜にこだわっているそうで、野菜たっぷり。育ちざかりの中学生と同じ量を食べるのはちょっとたいへんで、おなか一杯になりました。
野菜の処理などすべて当日の朝から行っていて、ジャガイモは皮むき器はあるものの、芽は手で取るしかなく、一日300キロの時もあるとか。けんちん汁の出汁は昆布とかつお節で取っているとのことでした。献立は一日に必要な栄養素などの3分の1は確保し、家庭では取りにくいカルシウムなどは半分の量をめざしていること、和食の味付けを覚えてもらいたいとこだわっていることなど、川崎の小学校や自校方式の学校の献立と変わらないこだわりがありました。ずっと中学校給食がなかった川崎で子育てをしてこられた先輩の民生委員の皆さんからは、「私たちの時にもほしかったよね」「こんなおいしいものを食べられていいね」とお褒めの言葉。子育て支援の大きな前進を実感してきました。
でも私の立場からは、これでよかったとはなかなか言えません。やっぱり、栄養士さんがセンターにしか配置されておらず生徒と触れ合うことがないので、食育のためにたくさんこだわっていることが、生徒に伝わっていないのです。それがいちばん気になりました。子どもたちが嬉しそうに食べている姿はほんとうによかったけれど、それだけではない給食の意義をもっとしっかり実感してほしい。毎日、そのこだわりの献立の意義をわかってもらって味わってほしい。そのためには栄養士が学校に配置されていないといけないと、改めて実感した研修でした。