井口まみ
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大沢昌助生誕120周年記念展を観ました

#大沢昌助

練馬区立美術館で開かれている、昭和を代表する画家、大沢昌助さんの展覧会に行ってきました。あまりこの世界の知識がなく、大沢昌助さんという方をちゃんと知ることができてよかった。

私が大沢昌助さんを知ったのは、10年前。寄席の世話人をしていただいている近所の方が、大沢画伯のお孫さんだったからなのですが、日本のスポーツ史に残る、前の東京オリンピックを記念して作られた旧国立競技場内の壁画の保存をめぐって、このお孫さんから訴えがあり、文科省とかけあって大沢画伯の代表作の一つである壁画を新国立競技場に残させたという顛末があって、以来、銀座などで展覧会があるとお誘いをいただいていました。

今回行ってみると、練馬区立美術館は大沢画伯の作品をかなり収蔵しており、大きな企画展でした。人となりがよくわかる解説がありました。とりわけ80歳を過ぎてから97歳で亡くなるまでの間の作品は、とても抽象的で、具体的なものはほとんどなく、何を書かれているのか私にはさっぱりわからないのですが、でも、解説のビデオを見てからは、何だか楽しそうに筆がどんどん動いている感じがして、抽象画って、自分が受けた感じを楽しめばいいのかな、と思えました。

私の親戚にも抽象画を作成する画家がいるのですが、こんどそれでいいのか聞いてみよう。 

練馬に行く前に、新国立競技場によって、再掲された壁画も見てきました。無事再建され、1階の誰でも入れるところに並んでいましたが、何の看板もないことには、ちょっと怒り💢。昭和を代表する画家たちが、オリンピックと日本そのものの発展を祈って作った芸術作品を、この国はどう扱っているか、まったく情けない❗️国会議員に陳情しなければ❗️

この壁画の顛末は私のブログで何回か聞きました。初回がこちら

https://www.iguchi-mami.jp/archives/3790
展覧会の入り口
壁画が収蔵されている新国立競技場
大沢昌助さんの壁画