井口まみ
井口まみ井口まみ

環境委員会で視察に行きました

10月18日、19日と川崎市議会環境委員会で新潟市、長岡市を視察しました。視察テーマは新潟市は「ゴミのチャットボット」と「エネルギー会社」。長岡市は「バイオマス発電センター」です。毎回思うのですが、本当に「百聞は一見にしかず」です。

チャットボットとはAIで市民からの質問に瞬時にこたえる会話式の案内です。ゴミの分別や、粗大ゴミの値段を聞くと一瞬で答えてくれるのですが、わからない言葉や利用者が不満だとしたことは管理画面でわかるので、管理者があとから教えてやるのだそうです。そういう管理を毎日やっているとのこと。やっぱり人間の管理のもとで動かすものなんだな。

市が出資して、ゴミの焼却場で作る電気を公共施設に送る電力会社は川崎も設立します。全国的には今の電気代の高騰で、どこも運営が大変なのですが、どう調整しているのか興味あるところです。新潟市は1割しか出資しておらず、役員も出していないので、詳しいことはわからないのですが、電力の供給も売電先もかなり選んでバランスをとってることはわかりました。これはかなり難しそうです。川崎は大丈夫?

19日は長岡市でバイオマス発電センターの視察です。地球温暖化に有効な取り組みだと言われていますが、なかなか大変だと感じました。まず家庭から生ゴミを分別して集めるのがたいへんです。週3日の普通ゴミの日のうち、2日は生ゴミにした。でも紙おむつは週1日というわけにいかないので、生ゴミといっしょでいいにで処理センターはたいへんです。食べ残しを減らす運動もあり、生ゴミは減っているため生成できるメタンガスの量が確保できないという問題も。そして、生ゴミの発酵からメタンガスを燃やしてタービンを回して電気にするまでのたくさんの工程。いまは電気の買い取り価格が高いのでいいですが、このコストでやっていけるのか。ご苦労が絶えないようです。それでも地球温暖化対策のためには取り組むべきと思うし、もっと市民といっしょに考えることではないかと思いました。

長岡市役所は隈研吾さんの設計だとか。市民が集いやすい開放感のある庁舎で、思わず写真を撮りました。

よその都市を視察すると、ほんとに学ぶことが多く、ひとりよがりにならずに視野が広がります。さて、川崎に帰って、どう生かすか。