井口まみ
井口まみ井口まみ

神戸市に視察に行きました

神戸、堺をまわりました。6つのテーマを学び、情報提供を1件いただき、頭の中はパンパンです。いずれも川崎で生かすべきことがたくさんありました。

1日目は神戸です。兵庫県庁では、「県立大学の学費無償化」と「大学奨学金返還支援制度」。知事の肝入りとのことですが、担当者の方々の学生や青年労働者に対する温かい心が溢れる施策でした。アンケートであまりに大変な学生生活を知り、兵庫なら将来に夢を持てるようにしたいと。授業料の無償化は県立大学の県内在住者に限るのですが、それでいいとは思っておらず国へのアピールになって全国に波及することを願っているとのことでした。

奨学金返還支援制度は、奨学金を返済する青年を雇用した中小企業と県がその返還金分を支援する制度です。5年間、返済額のほぼ全額に当たる金額になります。元々優秀な人材を採用したい中小企業対策が始まりですが、青年の実態はとても深刻で、最初は自己負担分もあったのに、なくしました。共産党の要求で支給年数も拡充を検討しているとのことでした。

午後は神戸市役所です。タワーマンション規制条例があることで有名ですが、その条例の内容はもっと多岐に渡り、まちづくりのいろんな施策を盛り込んで、住民と話し合うものでした。タワマンについては、中心市街地である三ノ宮周辺には「住宅を禁止」という強い規制をかけました。そのひとまわり外側も住宅に限り容積率を制限。住宅ができることによって、商業などの集積を阻害し、学校などのインフラが必要になることを防ぐというのです。いずれも、よく考えればこういうことができるのだな、とふむふむ。

神戸市青少年会館では、ヤングケアラーの支援について。実践しているNPO法人の専門職(ユースワーカー)の方から、リアルなお話を聞き、これも不勉強を実感しました。誰にも話せなかった自分の境遇を話すだけで、前を向けるようになる、そういう出会いは川崎にはあるのだろうか。そこに予算を使う温かさがあるだろうか、自問を繰り返しました。

神戸市役所では、共産党の議員団から、水素戦略の資料をいただきました。川崎に先駆けて市として取り組んでいるのが神戸市です。ようやく詳しく勉強できます。

分野もさまざまなテーマで、2日目は堺市です。ネットで見ているだけではわからない現場の声を聞くことは、私たちにとっても力となります。