井口まみ
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「包括的性教育」について学びました

7月27日、日本共産党川崎市議団は「包括的性教育」についての学習会を開催しました。団としても初めての取り組みで、結論として何ができるのかまでたどり着いたかどうか、わかりませんが、私はとても勉強になった学習会でした。

講師はこの問題での第一人者、立教大学名誉教授の浅井春夫先生。90分にわたって、「小さい時から自分の体も人の体も大事にして、一生を1人の人間として大切に生きる人生を送れるようにする」ための知識を得られる教育を行うことが、包括的性教育の目的だと話されました。これは人生全てにわたる課題、人権としての課題だと学びました。

10代で妊娠、出産したために2人とも高校に行けず、赤ちゃんを自分たちで育てることもできず、その後の長い人生をどうやって生きていくのか。重い課題を背負っている若者を知っています。知識を持つことは、想像力を育むことになるのではないか。子どもたちの判断力をつけるサポートがこの教育ではないか、と思いました。

それにしても、90分の中に詰め込まれた事柄はとても多く、頭がパンパンです。浅井先生も「1回聞いたからこれでおしまい、という内容ではない。これから学んでいく出発点に立ったところ」と言われ、たしかに。わかったような気になってはいけないな、と思いました。

自治体はその重要性を自覚して、どこかの宗教団体みたいな変な純潔教育ではない、科学に基づく教育を行うよう、考えるべきですが、では、私たち議会は?これは、もっと考えなければならない課題です。