小学校で100キロワットの太陽光発電ー西丸子小学校を視察しました
この日はすばらしい秋晴れ。606枚の太陽光パネルは学校で使っている電気の2倍を発電していました。
川崎市中原区にある西丸子小学校は、昨年11月、100キロワットの発電能力となる太陽光発電設備を設置しました。他の小中学校についているのは、10キロワット程度で、「これが太陽光発電ですよ」という学習用ですから、こんなに本格的なものは市内ではここだけです。屋上に3ヶ所、南側の校舎の壁とひさしにも並べられています。普段は、東電の電気と連結して使い、発電量が使用量を上まわった分は東電に売っています。視察した日は、とてもお天気がよく、70kWh発電していましたが、使っているのは33kWhで、あとは売っているとパネルにしっかり表示されています。
これを設置した機会に「環境学習室」を造り、そこに、蓄電池も設置しました。電気はためることができないというのが大きな問題で、リチウムイオン電池の開発によって、その課題の第1歩がふみだされていますが、このエリーパワー社製の蓄電池は、10kWhの容量があり、この環境学習室のLED電球に接続されています。この学習室なら20時間はつけていられるそうで、あの3月11日の東日本大震災の日、周りは停電していましたが、この部屋だけが明るかったそうです。
設置費用は約2億円。半分は国の特別交付金をもらいました。もうこの交付金がないので、他の学校は考えていないといいます。しかし、時代の趨勢は、再生可能な自然エネルギーへの転換です。それを自治体が率先していくことで、世の中が変わっていくのではないでしょうか。
私がここを見に行くよといったら、なんと稲城市の市会議員さんが2人来ました。「学校が古いからとか、パネルが重いからとかいわれたが、十分できることがわかった。稲城市でもやるぞ」といって張り切って帰っていかれました。これは頑張らないと。