井口まみ
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子育てをもうけの対象にする?!--「子ども・子育て新システム」を学ぶ

保育学習会「『子ども・子育て新システム』で保育園・幼稚園はどうなるか」と銘打って、共産党議員団主催の講演会を行いました。

保育団体連合会の実方伸子事務局長は、被災地で流されてしまった保育園がいまだに再建できないことを紹介し、「今でさえ保育を大事にしていない国が、さらに保育を後退させるしくみをつくる」と、新システムの内容を詳しく説明しました。

聞けば聞くほどひどい仕組みです。もうあきれかえって、あいた口がふさがりませんでした。手本は介護保険なんだそうです。もう自治体は保育に責任を負いません。自治体は親の就労時間によって「要保育度」というのを決めて、親はその認定証をもって、施設と直接契約をするというのです。特別養護老人ホームが足りなくて、要介護認定を受けても7年、8年入れないのに、自治体はなにもしてくれませんが、それが保育にも起きるということなのです。

マスコミは、これで保育園の待機児童がいなくなるとか、働いていなくても入れるようになるとかいわれていますが、それはほんとにウソ!ウソだということがはっきりしていることが、よくわかりました。そして、お金のあるなしで保育を受けられるかどうかが決まり、保育は儲けの対象になることが、もう、明らかなんです!

そして、この新システムの仕組みを民主党が「社会保障と税の一体改革」に組み入れたことを、「子どものために使うんだから消費税を上げるのだ」ということだ、という批判は「そのとおり」!です。ほんとにまやかしと嘘で固めたこの制度、なんとしてもやめさせなければ、と思いました。