市内の障がい者施設を3か所視察しました
宮前区、中原区、川崎区と細長い川崎市を縦断して、3か所の障がい者施設の様子を聞かせていただきました。どの施設でも、皆さんから切実な要望が出されました。
宮前区では障がい者グループホームを運営する法人の施設長さん3人に集まっていただき、実際に新しいグループホームで要望を聞きました。見せていただいたホームは、もともと大家さんが障がいのある自分の子どものために建てたものの、事情があって貸してくれた3階建てでエレベーターもあるとても条件のいい物件です。住宅街の中にあり、周辺の方たちも理解があるそうです。
障がい者のグループホームは昼間は作業所などに通う、という生活を前提にしているので、昼間は職員がいなくてもよく、夜も職員も寝るということで労働時間にならない「宿直」ということになっています。しかし、障がい者も高齢化が進み、日中もホームにいたり病院に行くための介助が必要になっています。また、夜も徘徊など職員が対応しなければならないことが増え、夜も労働時間にする「夜勤」体制をとることが必要になっています。そうした体制をとるために、どのような支援が必要とされるのか、私たちもしっかりと対応していきたいと思いました。
中原区ではながく障がい児の支援をしている法人の話を伺いました。「放課後等児童デイ」という国の事業は国の職員配置基準が10人に2人とされています。これまでほとんど1対1で運営してきた法人の方から、「これでその子の発達を保障できるのか」と疑問を投げかけられました。
川崎区では、身体障がい者の作業所を見学しました。利用されている方のさまざまなニーズにあった作業所をもっとつくりたいと思っているとの要望が話されました。ここの作業所で作られているビーズ製品はとてもきれいで、思わず買ってきました。こうしたものを売る場の拡大も求められており、行政の支援をもっと求めていきたいと思いました。