井口まみ
井口まみ井口まみ

盛岡市に視察に来ました

所属する委員会の所管する課題を委員会全員でなく、独自に視察する「委員視察」に来ました。共産党は会派で出るので、まちづくり委員の私と大庭議員に、今回は総務委員の3人と、盛岡市に来たのです。

盛岡1調査項目は、総務委員会が「アセットマネジメント」について。古くなった公共施設をいかに財政負担を少なくしながら、長寿命化して使うかという課題です。川崎市も苦しんでいますが、盛岡市が川崎と違うと思ったのは、初めから住民の理解を得る努力をしていること。市の方針を初めから伝え、何度も懇談会をやって、統合したり廃止したりする施設も相談して、住民の反対があれば検討し直す。なんでも聞いてもらえた訳ではないし、懇談会に来た住民は決して多くないけど、その姿勢は、川崎市と比べたらずっと真摯だと思います。

盛岡2まちづくり委員会の課題は盛岡駅西口の開発。現地も見せてもらいました。旧国鉄の広大な土地を市が買い上げ、商業施設や公共施設を中心に高いビルを作り、そのまわりに住宅街を作るという区画整理事業による計画で、国鉄土地のまわりに住んでいた個人の住宅は、移転し終わったものの、市が売りたい土地はまだ残り、ビルを作るはずの土地も平面駐車場のまま。駅前の一等地に市営住宅と県営住宅があるので、これはいかに、と思ったら、特定公共賃貸住宅で、家賃が高く、半分空いているとのことに、ああ、いずこもおなじだなぁと。

我が地元の登戸の区画整理も、時代がかわり、35年前の思惑通りには行かなくなっています。後戻りもできず苦労しています。盛岡市では、別の区画整理事業で、20年目に計画変更をしたところもあるとのこと。研究が必要です。

このレクチャーの中で驚いたのは、盛岡市は岩手県立大学の中に市の職員を2人派遣して、大学との共同のシンクタンクを持っているというのです。大学の持つ知恵を引き出しながら、市の政策決定までのプロセスを市として把握することができます。どこかのコンサルタント会社に丸投げするのとは大きな違いです。

盛岡3視察に来ると、目的とした課題だけでなく、いろんな発見があります。やはり百聞は一見にしかず。今夜は仙台に移動して、明日は仙台市役所です。ずっと移動してる感じ。