高知に来ました。地方自治を学んでいます
地方自治研究全国集会に参加しています。高知は台風の影響で風が強く蒸し暑かったですが、ちゃんと飛行機は飛びました。
開会に自治労連青年部のよさこいソーランの歓迎をうけ、記念講演は東京新聞の望月衣塑子さん。平和と民主主義を守りたたかうジャーナリズムの矜持を1時間半にわたって立て板に水、ステージを所狭しと駆け回って語りました。落ち込むと必ず思い出すのは、ガンジーの言葉「暴君や残忍な為政者は、一時は無敵にさえ見える。だが彼らは結局は滅びている。それを思う」。故翁長沖縄県知事もそういっていましたね。
基調フォーラムは面白い企画でした。防災、子どもの貧困、地域と自治体のあり方、の3つのテーマで現場で頑張る方の報告をうけ、コメンテーターがコメントするという方法で、いまの政治の問題点と解決方法を提起するという、短い時間でたくさんの内容を聞くことができました。ほんとにたくさんの内容だったので、書ききれませんが、最後にコーディネーターの中山徹先生が「いまの世の中、民営化とか、いろいろな攻撃があって、どう考えればいいかわからないことがありますが、そういうときには原点に立ち返る。原点は住民の生活と憲法です。そこに立ち返れば判断がつく」と言われたことがほんとうに印象に残りました。そうです。それが原点です。
夜も7時まで、学習です。私が選んだナイター講座は「人間らしく生きるために社会保障を充実する」。高知県立大学の田中きよむ先生が、介護、年金、医療、保育という、社会保障を1時間半でほぼ網羅して、いまの問題点を指摘しました。この資料はこのまま学習会に使えそう。そしてこういわれました。「社会保障の権利は受動的に与えられるものではなく、生活実態に根差した民主的合意形成によって向上されてゆくもの」として、私たちの役割を強調されたことが心に残りました。
そうそうたる講師陣の話を直接聞くことができる、こうした全国的な研修会は本当に貴重です。日々の忙しさに枯渇していく頭の中に、水をあげているような気分。明日は分科会。さらにたっぷりと水をあげたいと思います。