薬師寺展の開会式に行ってきました
2008,03,31, Monday
いま、上野の国立博物館で、「国宝 薬師寺展」をやっています。テレビでも、たいへんな行列になっている様子が報道されていました。私は一般公開に先立って行われた3月24日の開会式に参加できたのです。
招待されたのは長野の父でしたが、都合が悪いとのことで代理で行ったのでした。上野の桜が咲き始めていたのに、この日だけたいへんな雨。それでもたくさんの招待客が続々と集まってきました。
奈良の薬師寺から日光・月光菩薩や聖観音像、吉祥天像などの国宝が東京に来るのは、薬師寺開びゃく以来、1300年間で初めてのこと。4年間の準備をへてのことだったそうです。運ぶ様子もテレビでやっていましたが、とてもたいへんだったことがよくわかりました。なんといっても珍しいのは、日光・月光菩薩の後ろ姿も観ることができることです。遠くでしか観ることができなかった国宝を、手にさわることができるくらい近いところで、ぐるりと360度。じっくりと観ることができる。それはそれは、もう感動!!です。聖観音像は、高校の修学旅行で見て以来、何十年ぶりでしたが、こんなにきれいなおかおだったかと、涙が出そうな感動でした。吉祥天像は、正月3が日しか公開されず、写真で見るしかないのですが、それでは大きさがわかりません。実際にはとても小さいはがき大くらいの画でしたが、これもさわれるくらいの近さで観ることができて!!
いつの時代も仏像は、信仰の対象であり続けるために、理想的な姿を追求したのでしょう。長~い年月、たくさ~んの人々の願いを聞き続けて、それが焼きついて黒光りしているんじゃないかなあ、とおもうような、いぶされたような光。しばらく動けませんでした。それも、この日に行くことができたからです。翌日からは押すな押すなで、ゆっくりじっくり観ることはできないとのこと。でももう一度行きたいと思います。