井口まみ
井口まみ井口まみ

山形市の姿勢を川崎市は大いに学ぶべきです!

山形市の視察は、とてもショッキングでした。行政と市民がどんな街にしたいかをよく話し合い、知恵を出し合えば、こんなにいい街になるんだと、目の前に示されたのです。川崎となんと違うことか。

中心市街地が空き地だらけ、駐車場だらけになっている。それを道路整備、土地区画整理、公園整備など、行政としてできる、さまざまな手法を駆使して、市民が安心して集まってきて、普段から賑わいのある街にしていく過程を教えていただきました。そしていくつか実現している(まだ途中ですが)現場も実際に見せていただきました。

「街の賑わいとは何か」。ずっと考えていたテーマが突然提起されました。山形市の担当者は「イベントをすることか。それでは1日で終わり。イベントではなく日常。1日ではなく364日。」として、国道を週末ホコ天(歩行者天国)にしてしまいます。国も説得されてしまった。イベントはやりません。何にもしないが、おいしい屋台が出て、高校生がダンスを披露して、学生が作った椅子やテーブルで高齢者が休憩して、人が集まる空間を作り上げました。その提案は住民。自分たちがやりたいことをやっています。

暗渠になっていた堀を昔のお堀のように復元するのも市民とともに。この景観を大事にするために、マンション建設にあたって、1.2階の店舗は街並みに合うようにお願いしたら、答えてくれたそうです。車は駅のもう一つ外側の道路に逃し、中心市街地は歩いて回れ、休むところも作るように「やわらかい区画整理」事業を立ち上げました。これなら精算金も発生しない❗️❓どういうこっちゃ。また新しい疑問が生まれました。

担当者の熱意や、こんな街にしたいという思いが伝わってきて、仕事にやりがいがあるだろうなあ、と良くわかりました。こんな仕事なら生き生きと住民と話し合いができるだろうなあ。さて、川崎市は?

復元した御殿堀
ビルの谷間の公園はイスとテーブルを置いて