井口まみ
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そば商組合創立50周年祝賀会にうかがいました

soba

多摩区、麻生区のそば屋さんの組合が50周年を迎え,、祝賀会に呼んでいただきました。そばの花が満開の写真がきれいな立派なパンフレットをいただき、さっそく写真に撮りました。

飲食店の同業者組合で50年の歴史を持つ組織は他にほとんどないそうです。50年前に11軒で発足し、30周年の時には約50軒を数えた組合員でしたが、今年は19軒。年々店が減り、後継者もなかなか育たないという悩みをお持ちでした。しかし、それでも意気高く組合を続けているのは、「日本の食文化を後世に伝えるため」という志を持っているからだというのです。そんな話が組合長さんからも、県の連合会の会長さんからも、また祝賀会の席でも次々と出されるのです。

「蕎麦」という食べ物が日本の書物に最初に出てくるはなんと南北朝時代。後醍醐天皇のとき。江戸時代に花がさき、以来300年、脈々と受け継がれてきたのでした。いま麺といえば、ラーメンにスパゲティ、最近はフォーも良く見かけるようになった。でも、日本の文化はそばだ。これを次の世代に伝えずして、そば屋といえるか。いやあ、こういうのに弱いんです。

もともと信州そばで育ち、そばにはちょっとうるさいと自負している私が、そば屋を守らずして何とする。今そば粉は8割以上が中国産で、国産のそば粉は高くて、とても手が出ないとのこと。全国の蕎麦屋さんの組合は、4割以上国産になるように国の援助を求めているほどです。この不況で、経営は本当に苦しい。でも、それをはねかえし、若い人にも受け入れられるような蕎麦屋の経営にするにはどうしたらいいか、組合としても考えていきたいとのことでした。これは何とかしなければ。あれこれ思いをめぐらし始めました。