井口まみ
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川崎の維新が分裂。政党とは、会派とは何か考えました

川崎市議会に「維新の会」の会派ができて2ヶ月。団長と元議員が抜けて無所属になり、新人議員5人が残るということになりました。新聞記事によれば、この議会に提案されていた補正予算をめぐって政策の違いが明らかになり、賛成と反対に分かれ、採決で統一できなかったとのこと。選挙直後のこの顛末に「会派とは何か」「政党とは何か」ということを改めて考えさせられました。

7人全員が公認候補として当選したのですから、かなりの有権者は維新の会だから投票したのだと思われます。政党として政策を持ち、こんな日本にするというビジョン(共産党なら綱領です)を持って、その実現のために数を揃えて議会に臨むだろうことが前提で、投票しているはず。それが最初から意見が違うのでバラバラになるなんて、どういうこと?

共産党は有権者に責任を持って政策を訴え、その実現のために会派として統一して議題に向かっています。議案の賛否もその理由も筋を通して、全員の意思として表明しています。これは事前の徹底した議論が前提です。いつも徹底して議論して、まとめていく作業をしています。

選挙の前、マスコミが一部の元党員の言動を麗々しく取り上げて、共産党は独裁だの自由がないだのと言い募りましたが、政党の中の人間が、勝手にバラバラに意見を言い、とりわけ議員が勝手な意思を表明したら、それで有権者の付託に応えられるのかと、今回の事態を字体を目の当たりにして、つくづく思いました。自分の意見と違ったら、そもそもその政党から出ることはありえないでしょう。当選しそうだからその政党を名乗る。そして一致しなかったら出ていくというのは、有権者の思いを踏みにじるものではないでしょうか。そこに属するのなら、公認を得るなら、徹底してその主張、公約を守らなければならない。それが政党人としての責任ある姿だとあらためておもったのでした。